2021年の春、種から育てていた1本目のマンゴーの葉に、茶色い斑点が出ました。病気だと思って薬剤を2種類試し、葉焼けも起こし、植え替えもしました。
先に結論を書くと、薬剤は一時的には効いたものの、斑点と落葉は何度も繰り返しました。はっきり持ち直したのは、植え替えをして室内に戻したあとと、追肥をしたあとです。いま振り返ると、病気そのものより、根の状態と日照不足のほうが大きかったのではないかと考えています。
この記事では、そのとき実際にやったことを、薬剤の倍率や手順も含めて時系列で残します。

この記事でわかること
- マンゴーの葉に茶色い斑点が出たとき、私が疑った原因(かいよう病・炭疽病・葉焼け)
- サンボルドー(800倍)とオーソサイド水和剤80(600倍)の薄め方と散布手順
- 薬剤を使った結果と、実際に持ち直したきっかけ
- いまならこうする、という振り返り
3月〜12月にやったことの流れ
| 時期 | 起きたこと | やったこと |
|---|---|---|
| 3月中旬 | 外に出したら葉に茶色い斑点 | かいよう病を疑い薬剤を購入 |
| 3月下旬 | — | サンボルドーを800倍で散布 |
| 3月末 | 一部の葉がさらに悪化 | 葉焼けを疑う |
| 4月上旬 | 調子が戻らない | 植え替え(根がほとんど張っていなかった) |
| 4月下旬〜5月 | 新しい葉が出てきた | 常時15度くらいの室内に戻していた |
| 5月下旬 | 葉に斑模様が再発 | 炭疽病を疑いオーソサイドを600倍で散布 |
| 6月〜8月 | 新しい葉が続々出る | 追肥、液肥、元気のない葉を切除 |
| 7月〜 | 調子が良い | 2種類の薬剤を月1回ずつ交互に散布 |
| 8月下旬〜9月 | 夏の終わりでも元気 | 室内に取り込み、育成ライトを12時間 |
| 12月 | 土が乾かず葉が枯れていく | 根腐れを疑い植え替え(→翌1月に枯死) |
最初の症状:外に出したら茶色い斑点が出た
暖かくなってきたので、昼間は外に出して日光に当てるようにしていました。そこで気づいたのが葉の茶色い斑点です。調べてみると「かいよう病」の症状に似ていたので、すぐに薬剤を買いました。
かいよう病を疑って、サンボルドーを散布した
買ったのは「サンボルドー」です。中身は使い切りできるよう2gの小袋に分かれていました。


散布の手順
- かいよう病には800倍に薄めて使うと書かれていたので、手元の1.5リットルのペットボトルで溶かした(2gを1.5Lなので、800倍よりは少し濃い)
- いきなりたっぷりかけるのは心配だったので、霧吹きで少しずつ全体にかけた
- 使い切りの小袋だが、少し残しておいて定期的に霧吹きすることにした


サンボルドーは、最初は効果があったように見えました。ただ、しばらくするとまた落葉するようになりました。
散布のあと悪化した:葉焼けだった
散布から1週間ほどで、一部の葉がさらに調子を崩しました。状態を見ると、病気というより葉焼けに近いものでした。
3月下旬に、室内からいきなり外に出していました。急な環境の変化に耐えられなかったのだと思います。それでも新しい芽が出ていたり、元気な葉も残っていたりしたので、回復に望みはつなげました。


持ち直したきっかけ:植え替えと、室内に戻したこと
4月に入っても調子が戻らないので、植え替えをしました。掘り起こしてみると、根はほとんど張っておらず、植えるときに取らなかった種の外側の皮が腐って残っていました。土がなかなか乾かなかったのはこのためです。
水はけのよい培養土と、高さのある6号鉢に植え替えました。そして常時15度くらいの室内に戻したところ、4月下旬に新しい葉が出てきました。5月に入ると、枯れかけていた古い葉が落ち、新しい葉が力強く育ち始めました。
植え替えと室内に戻したことの、どちらが効いたのかはわかりません。ただ、薬剤をかけていた3月には持ち直さず、このあとに持ち直したのは確かです。
再発:炭疽病を疑って、オーソサイドを散布した
5月下旬、持ち直してきたところで葉に斑模様が再び出ました。サンボルドーで改善しなかったことから、今度は炭疽病を疑いました。
使ったのは「オーソサイド水和剤80」です。説明書には、効く病気と作物として「マンゴーの炭疽病」が書かれていました。


散布の手順
- マンゴーの炭疽病には600倍に薄めると説明書に書かれていた
- 水750mlに、付属のスプーン1杯(1.25g)を溶かした
- 霧吹きで全体に散布した。このときは土にもかけた


オーソサイドも、サンボルドーと同じく一定期間は効いたものの、また落葉が始まりました。
夏に元気になったときにしていたこと
6月上旬に追肥をすると、約2週間で新しい葉が次々に出てきました。元気のなかった葉はすべて取り、水やりは茎の根元の湿り気がなくなってからにしました。
7月下旬〜8月上旬は、次のように育てていました。
- 水やりは毎日
- 液肥(ハイポネックス原液)を1500倍に薄めて週1回
- 枯れかけた古い葉は切り取り、切り口にトップジンペーストを塗る
薬剤は、7月からサンボルドーとオーソサイドを月1回ほど交互に散布するようにしたところ、調子が良くなりました。薬剤は決められた頻度で続けないと効果が出ない、というのがこのとき学んだことです。
前の年は夏の終わりから元気がなくなったので、8月下旬の天気が悪い時期に室内に取り込み、育成ライト(アマテラス)を1日12時間ほど当てました。水やりは週1回にし、代わりに毎日霧吹きで葉水、オーソサイドは月1回です。9月下旬には、葉が落ちるどころか新しい葉が出てきていました。
その後:12月に根腐れを起こし、翌年1月に枯らした
ここまで持ち直した1本目ですが、12月に入ると葉がまた枯れ始め、土がいつまでも乾かなくなりました。掘り起こすと根の周りが硬い土の塊に覆われていて、根腐れを起こしていました。植え替えや水挿しを試しましたが、2022年1月に枯れました。
あとから振り返って、失敗の原因の一つに「薬剤を与えすぎて土が固まり、水はけが悪くなったこと」を挙げています。斑点を止めようとして続けた散布が、最後は根を傷める方向に働いたのかもしれません。
→ 根腐れの経過は、こちらに詳しく残しています:マンゴーの根腐れ|土が乾かないときにやった植え替えと水挿しの記録
振り返り:いまならこうする
- 斑点が出たら、まず根と日当たりを疑う。薬剤では持ち直さず、植え替えと室内に戻したあとに持ち直しました。外に出したタイミングで斑点に気づいたことを考えると、それまでの日照不足で弱っていたのかもしれません。
- 外に出すのは、慣らしながら。室内からいきなり外に出して葉焼けさせました。
- 薬剤は説明書の倍率と頻度を守り、土にはかけない。自己流の濃さや、土への散布は、土を固める原因になったと考えています。
- 土の乾きが遅いと感じたら、その時点で手を打つ。斑点より先に、根が弱っていたサインでした。
一般的に言われていること
農薬は、ラベルに書かれた作物・病気・倍率・使用回数を守って使うことが定められています。使う前にラベルで、マンゴーに使えるか、何倍に薄めるかを確認してください。(農林水産省「農薬の適正な使用」)
🐛 このとき使った薬剤
サンボルドーとオーソサイド水和剤80は別の薬剤です。疑った病気と使った時期が違うので、分けて載せています。
サンボルドー(かいよう病を疑ったときに800倍で散布)
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オーソサイド水和剤80(炭疽病を疑ったときに600倍で散布)
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トップジンMペースト(枯れかけた葉を切った跡に塗布)
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マンゴーの育て方全体(種の植え方、季節ごとの管理、ほかの失敗)はこちらにまとめています。
→ マンゴーを種から育てる方法|東京のベランダと室内で育てた4年間の記録と失敗
ハダニで葉が傷んだときの記録 → 夏から冬直前まで(ハダニに注意!)


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